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近藤 恭弘; 森下 卓俊; 長谷川 和男; 内藤 冨士夫
no journal, ,
J-PARC RFQは、2009年の共用運転開始以来、放電による不安定に悩まされてきた。そのため、われわれは、排気速度向上のための真空ポンプを追加、表面に付着したガスを取るためのベーキングなど、対策を行ってきた。本発表では、一連の放電対策とその結果、また、最近の残留ガス分析などをまとめる。また、運転経験に基づく、改良型のRFQについても紹介する。
森下 卓俊; 近藤 恭弘; 長谷川 和男; 杉村 高志*; 川又 弘史*; 内藤 富士雄*
no journal, ,
J-PARCリニアックでは、1MW運転に向けて大電流(50mA)に対応したRFQを設計し、2011年から製作に着手した。およそ3.6mのRFQ加速空洞は長手方向に3分割し、それぞれ、4枚のベイン(電極)をろう付け接合して製作する。従来はベイン先端のモジュレーション部は専用切削刃物を開発して加工されていたが、NC加工機とボールエンドミルを用いた切削加工方式を採用し、特殊刃物の開発にかかる期間を短縮し、コストを削減した。運転時の安定性を向上(放電破壊の低減)するためには、このモジュレーション表面を滑らかにすることが有効である。ボールエンドミル加工を採用したことでも従来に比べ表面粗さは改善したが、さらに化学研磨工程を導入することで表面をより滑らかにすることができた。